随筆

東忠の坂をのぼって(その四)

小千谷 東忠
 東忠の玄関前に生えていた草を、誰かが取ってくださったことに、先日、気がつきました…。「東忠に勤めている誰かかな?」と思ったのですが、そうではないようです。そうなると、ご近所にお住まいのどなたかが、草取りをしてくださったのかも知れません。しかも、そのようなことが、その後も何度か続いて…。
 どこのどなたか存じませんが、この場を使ってお礼を申し上げます。本当にありがとうございます。また、このようなお気遣いをいただいておりますこと、とても嬉しく思っております。
 ところで、東忠のある界隈(旧下タ町や旧川岸町)は、小千谷の中でも歴史あるところ。他の町にたとえて言えば、美観地区や歴史的景観地区に指定されてもおかしくないような場所だと、私くしは思います。なお、残念ながら現在では、昔の建物は数えるほどしか残っていませんが、この界隈が持つ風情や情緒だけは、これからも残って欲しいと思います。そしてそのためにも、東忠や東忠の坂、旧下タ町や旧川岸町界隈をきれいにしておくことができたらと思う、今日この頃です。

*この随筆は、小千谷新聞の2024年8月10日号に掲載されたものです。