昨年の秋に、東忠の蔵を取り壊しました。なお、壊す前に、何か良いものはないかと蔵の中に入ったら、お宝がザクザクと…(ちょっと大袈裟?)。
元日に発行された小千谷新聞にご紹介した「おかもちとお重」もそうなのですが、その他にも、菊の御紋(天皇家の家紋)がついた漆塗りのお椀や、美しい鶴が描かれた五段の組盃、古いガラスの徳利とお猪口など、良い品がいくつも出てきました。
その他にも、東忠には葵の御紋(徳川家の家紋)のついた香炉があったり、古いお茶道具が残っていたりと、さながら歴史資料館のよう…。
極めつけは、谷 文晁の掛け軸。谷 文晁とは、江戸時代に活躍した有名な画家。テレビ番組「開運なんでも鑑定団」にも、彼の作品がよく出品されます。しかし、とても人気のある画家なので、贋作が多いことでも有名。百のうち九十九は偽物…なんて言われるほどなのだとか。東忠にある作品が本物かどうかは分かりませんが、するすると掛け軸を広げて描かれている絵を楽しんでは、一人でニヤニヤしています♪
*この随筆は、小千谷新聞の2025年01月11日号に掲載されたものです。